2020/12/23
加筆(9月16日): Streaming.xmlを書き加えて上書きをする際の注意点を記入しました。
お疲れ様です。共同代表(1)の主犯です。
今回からN-Pointのブログに私の忘備録がてら使える情報を書き込んでいければと思いますので、よろしくお願いします。
最近巷ではBlackmagic Designというプロ用機材を開発している会社から「ATEM Mini Pro」というスイッチャーが発売されたそうで、このコロナのタイミングもあってバカ売れしているそうです。
ATEM Mini Proはデフォルトの設定では「YouTube Live」、「Twitch」、「Facebook Live」の3つの配信プラットフォームにしか配信ができないようになっているのですが、XMLの設定ファイルに少しデータを書き加えて読み込んであげることで、ニコニコ生放送やツイキャスなどにも配信できるようになるみたいです。
今回はそのXMLの入力方法について記録と解説を残していこうと思います。
※この記事は2020年6月初旬時点の情報を記載しています。今後XMLの入力方法や配信先のRTMPサーバのアドレスが変わってしまう可能性もあるので、この情報は参考程度にみていただけると幸いです。
前提環境
- OS: Windows 10 Home 1903
- ATEMバージョン: 8.2.2
- 機材: Blackmagic Design ATEM Mini Pro
XMLファイルを探す
配信の仕向先の設定を変更するには、ATEM Software Controlの中にある「streaming.xml」というファイルに各配信先のデータを書き加える必要があります。
Windowsだと大体この辺にあるかと思います↓
C:\Program Files (x86)\Blackmagic Design\Blackmagic ATEM Switchers\ATEM Software Control
このProgram Filesディレクトリはユーザーによる内容の変更に管理者権限が必要なディレクトリです。Streaming.xmlを上書きする際は、必ず管理者権限を使用して実行してください。
該当のファイルを見つけたら、Visual Studio Codeなどのxmlファイルがいじれるエディタで開きます。
ファイルの中はこんな感じになっていると思います。ちょっと覗いてみましょう。
- streamingタグ
このタグの中に配信の仕向先設定を記入します。 - serviceタグ
YouTube, Facebookなどの各配信プラットフォームの設定を一サービスずつこのタグで囲います。 - nameタグ
サービスの名前です。そのまんまです。ATEM Software Controlにはここに記載した名前が表示されます。 - serversタグ
配信先のリージョン名やRTMPサーバーアドレスを記入します。 - serverタグ
サーバー一つにつき一つのserverタグです。 - nameタグ
サーバーのリージョン名を記入します。 - urlタグ
配信先のRTMPサーバーのサーバーアドレスを記入します。 - profilesタグ
配信する映像に関する設定を記入します。 - profileタグ
1つの設定に付き1つのprofileタグで囲います。 - nameタグ
設定の名前を記入します - configタグ
resolution→解像度(1080p, 720p等々)、fps→フレームレート - bitrateタグ
配信のビットレートを記入します。ここには音声と映像のビットレートを合算した形で記入してください。 - keyframe-intervalタグ
キーフレーム間隔を記入します。基本的には2でOK。
基本的に一つのサービスごとにservers、profilesの設定で構成されています。
ニコニコ生放送のXML設定
基本的にニコ生の最大値は6Mbps/720pですので、それに合わせた設定を行います。
既存のstreaming.xmlの下の方に書いていっちゃいましょう。
枠をとった後配信直前でRTMPサーバアドレスがニコニコ側から提示されるのですが、基本的にはaliveoriginのサーバで大丈夫みたいです。
ツイキャスのXML設定
これも下の方に追加で書き加えましょう。
ツイキャスは超高画質配信設定のみになります。
また、サーバーアドレスにストリームキーとは別のキーがユーザー毎に割り振られるので、適宜ご自身に割り振られたキーに書き換えるなどしてください。
LINE LIVEのXML設定
解像度の設定の都合上縦型配信はできません。
横型配信のみになります。
まとめ
今後も新たな設定を求めて更新していきますので、よろしくお願いします。